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*伊藤会長 2007年新年のごあいさつ [#a0bde62a]

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''新年明けましておめでとう御座います。''

数多くの思い出を残し一年が過ぎ去り、また新たな一年が始まりました。例年にも増して鮮やかな紅の御来光を拝し、高揚した心のまま、心新たに年頭のご挨拶を申し上げます。

今年は、内外共に、例年にも増して課題の多い一年となりましょう。個人的にも、多種多様な課題に満ち溢れ、密かに、いくつかの課題への挑戦を心に秘めている方もいることと思います。

われわれの挑戦を待ち受けている課題は、職場でも、地域社会でも、家庭でも、そしてアトミックでも、あらゆるところに、山積しています。余りに強大な難敵に直面すると、人は怯んでしまいます。荒海に小船で漕ぎ出すような絶望感に襲われてしまう場合も有るかもしれません。逆に課題を認識しようとせず、心の安らぎだけを追い求め、自己に沈潜してしまうかもしれません。しかし一人だけでは、けっして生きていけない人間の宿命を考えれば、職場でも、地域社会でも、家庭でも、そしてアトミックでも、人との絆の中で、それぞれの課題を考えていかざるを得ません。

どうような課題でも、それへの挑戦には、丁度、航海における磁石や羅針盤のような目安が必要です。これまで人類はその幸せを求めて、人に関わる知識を社会科学として蓄積してきています。この社会科学の技法を実践することが肝要でしょう。先人の言葉を借りれば、社会科学を実践するとは、''“茫漠たる全体把握と精緻な個別把握を併行して行なう”''ことにあるようです。丁度、カメレオンの両目が別々の方向を同時に見ることができるように、課題を認識したら、まず''“茫漠たる全体把握”''、すなわち、その課題の宇宙全体における位置を確認し、同時に同じ比重で、''“精緻な個別把握”''、すなわち、課題そのものを個別に、正確に分析することです。

例えば、テニスのレベルアップを図りたいとする。先ず、''“茫漠たる全体把握”''です。我々が余暇として、心豊な人生を実現する為の方策の一つとして行なっている''“テニス”''のレベルアップを考えれば、その方向性は当然、世界を目指すジュニアの諸君とは異質のものになるでしょう。

同時に''“精緻な個別把握”''が必要です。思う方向に打ち返すには、ボールから目をそらさないという、実に単純なことがいかに難しいことか。それを実現する為にはどんな練習がどの程度可能か。練習でできていたプレーを試合で発揮するには、いかに精神的鍛錬が必要か。自らの精神的特性を冷静に知る必要が有るでしょう。自らの体調・体力、運動能力、目的意識など千差万別ですが、それぞれの状況で生まれてきた課題を解決するためのプロセスは、まさに、世界を目指すジュニアの諸君となんら異なるものではないはずです。各人の内面の問題として、程度の差はあれ、自己を克服する強い意志が必要であるということでは同じ種類の問題です。

我々の眼前にある全ての課題には、この二つの面からの同時併行的取り組みが必要なのでしょう。換言すれば、「たかが○○」「されど○○」という二つの意識をいつも持って、職場でも、地域社会でも、家庭でも、そしてアトミックでも、そこに山積している課題に、淡々と、唯、淡々と取り組んでいくということの重要性を、ひと際鮮やかな紅の朝日を拝みながら愚考してみました。

アトミックの運営についてもこの意識で取り組んで生きたいと思っています。

そして、この一年を、こんな精神でエンジョイできたらと望んでいます。

RIGHT:平成19年 元旦            

伊藤 不二洋
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