強化委員会の部屋/段階別ダブルスの練習テーマ一覧

テニスダブルスのゲームプラン

田中強化委員長は非常にお忙しい身なので、ここのところ、残念ながら委員長主催の強化練習の開催は滞ってしまっております。
それなら、普段練習会に参加しているメンバーが、少し知恵を出し合って、自立して強化練習をやろうじゃないかということで、活動を始めようとしております。

何もないところから始めるのはチト辛いので、お手本になるような市販本を探してみました。
そして見つけたのが「テニス ダブルスのゲームプラン―試合パターンと練習方法」です。

この本の中にある「段階別ダブルスの練習テーマ一覧」を転載してみました。
レベルアップのための目標設定や客観的な視点での自己点検に使えるということです。

ちなみに、以前の田中さんの教えの中で、「相手の選択肢を絞る」というのがありましたが、これを実行するには最高レベルの技術が必要なのだということが、これを見て分かりました。田中さん、随分簡単そうに言ってましたが、こりゃ我々レベルじゃ無理だわ
しか〜し、一段一段ステップアップしていけば、いつかできるようになるのかもしれません。
もう一つ、うすうす気づいていたんですが、パワーを加えるのはそうとうレベルが上がってからなんですね。ついついパワーを追求しちゃうんですよねぇ

サービス編

• 全体
  • 構える位置
  • サーブの動作からネットへの流れ
  • スプリット・ステップの位置とファースト・ボレーへのリズム
• 段階（１）
  • とにかく入れる
• 段階（２）
  • 深く入れる
• 段階（３）
  • コースを狙う
• 段階（４）
  • フラット、スピン、スライスなど球種を増やす
• 段階（５）
  • 球種を使い分ける
• 段階（６）
  • パワーをコントロールして加える
• 段階（７）
  • サービスのコース、球種などにより、リターンの返球範囲を限定して組み立てる
• その他
  • ファースト・サービスの確率を上げる
  • パートナーとの連係で組み立てる
    (コンビネーション・プレー)

サービス・リターン編

• 全体
  • サービスの予測と構える位置
  • サーバーのパートナーの観察
  • リターンの打ち分けの用意
  • リターン後のポジション
• 段階（１）
  • とにかく返す
• 段階（２）
  • クロスに返す
• 段階（３）
  • ダウン・ザ・ラインのロブや、パッシング・ショットを使う
• 段階（４）
  • ネットの上通過点を低くする
  • サーバーの足元に返す
• 段階（５）
  • フラット、スピン、アンダースピン、チップなど球種を増やす
• 段階（６）
  • 球種を使い分ける
• 段階（７）
  • パワーをコントロールして加える
• その他
  • リターン後は次のプレーへの切り替えを早くする
  • パートナーとの連係で組み立てる
    (コンビネーション・プレー)

ストローク一般編

• 全体
  • トリプル・ビジョン
  • くずし球、決め球、つなぎ球、逃げ球の選択
  • 打点とラケットワーク／フットワーク
• 段階（１）
  • とにかく返す
• 段階（２）
  • クロスに返す
  • ロブを混ぜる
• 段階（３）
  • コースを狙う
  • ネット上通過点を低くする
• 段階（４）
  • フラット、スピン、アンダースピン、ドロップなど球種を増やす
• 段階（５）
  • 球種を使い分けて、ペースを変える
• 段階（６）
  • パワーをコントロールして加える
• 段階（７）
  • 相手からの返球範囲を限定できるプレイスメント
• その他
  • 次のプレーへ連動できる打球動作
  • パートナーとの連係で組み立てる
    (コンビネーション・プレー)

トリプル・ビジョン

トリプル・ビジョンとは、
コート、ボール、プレーヤーたちの動きを同時に知覚し、イメージで把握することです。自分自身のコート・ポジションとともに他の3人のプレーヤーのポジションや動きを知覚しておかなければならないダブルスでは、あらかじめ攻守の陣形や試合パターンを理解しておかなければなりません。

ボレー一般編

• 全体
  • 局面のすばやい判断と機敏な反応
  • 臨機応変の適切なフットワーク
  • ラケットワークの切り替え
    (パンチ／ブロック／スイング／ストップ)
• 段階（１）
  • とにかく返す
• 段階（２）
  • クロスに返す
• 段階（３）
  • 深く返す
  • 角度をつける
• 段階（４）
  • ネット上通過点を低くする
  • コースを使い分ける
• 段階（５）
  • ドロップ・ボレー、ロブ・ボレーなど球種を増やす
• 段階（６）
  • 球種を使い分ける
  • パワーをコントロールして加える
• 段階（７）
  • 相手からの返球範囲を限定できるプレイスメント
• その他
  • ターゲットへの軌道イメージの把握

ボレー対ボレー編

• 全体
  • 攻守での機敏な反応
  • 臨機応変のフットワーク
    その場での膝と上半身の連鎖反応
  • ラケットワークの切り替え
    (パンチ／ブロック／スイング／ストップ)
• 段階（１）
  • とにかく返す
• 段階（２）
  • クロスに返す
  • プレーごとのチェックステップ
• 段階（３）
  • ネット通過点を低くする
  • 相手の足元へプレイスメント
• 段階（４）
  • 相手を左右に動かすプレイスメント
  • 適切な面でコントロール
• 段階（５）
  • ロブ・ボレーなど球種を増やす
• 段階（６）
  • 緩急での適切なプレイスメント
• 段階（７）
  • パワーをコントロールして加える
• その他
  • パートナーと強調したポジショニング

ロブ編

• 全体
  • トリプル・ビジョン
  • 攻守の判断とフットワーク
  • 意図を見せないラケットワーク
• 段階（１）
  • とにかく上げる
• 段階（２）
  • 十分に高い軌道で、深く入れる
• 段階（３）
  • コースを狙う
• 段階（４）
  • バックハンド側など弱点を狙う
• 段階（５）
  • フラット、スピン、スライスなど球種を増やす
• 段階（６）
  • 攻守の局面で、球種を使い分ける
• 段階（７）
  • オーバーヘッドの返球を限定し、次の場面を予測できるよう組み立てる
• その他
  • 打ち上げたままではなく、次のプレーやポジションにつなげる打球動作
  • パートナーとの連係で組み立てる
    (コンビネーション・プレー)

オーバーヘッド編

• 全体
  • ロブの予測と早い準備
  • 相手コート状勢の把握
  • 攻守オーバーヘッドの切り替え
• 段階（１）
  • とにかく返す
• 段階（２）
  • 落下点へのフットワーク
  • チャンスには攻める
• 段階（３）
  • ターゲットを決める
• 段階（４）
  • フットワークとラケットワークでプレイスメントをきかせる
• 段階（５）
  • コースを読ませない
• 段階（６）
  • プレイスメントの範囲を広げる
• 段階（７）
  • パワーをコントロールして加える
• その他
  • 打ち切りではなく、次のプレーやポジションにつなげる打球動作
  • パートナーとの連係で組み立てる
    (コンビネーション・プレー)

ベースライン・プレー編

• 全体
  • パートナーと協調して、先手後手の局面把握
  • つなぎ球、くずし球、決め球、逃げ球の選択
  • 予測とフットワーク
• 段階（１）
  • とにかく返す
• 段階（２）
  • クロスに深く返す
  • ロブを使う
• 段階（３）
  • スピンをかけてコントロールする
• 段階（４）
  • ネットの通過点を低くする
  • 相手の足元にプレイスメント
• 段階（５）
  • パッシングンなど球種を増やす
  • パートナーをカバーする
• 段階（６）
  • 緩急での適切なプレイスメント
  • ゲーム・メイカーとしての配球
• 段階（７）
  • パワーをコントロールして加える
• その他
  • ゲーム・メイカーとポイント・ゲッターのコンビネーション・プレー

ネット・プレー編

• 全体
  • 積極性(攻め気)
  • 素早い判断、反応、動き
  • パートナーと協調しての攻めと守り
  • トリプル・ビジョン
• 段階（１）
  • とにかく返す
• 段階（２）
  • とにかくチェック・ステップ
  • コースをねらう
• 段階（３）
  • タイミングよくチェック・ステップ
  • 相手を左右に動かす
• 段階（４）
  • 相手を前後左右に動かす
• 段階（５）
  • 適切なステップ・イン
  • チャンスでは確実にポイントする
• 段階（６）
  • 相手の打球コースを予測して切り返す
• 段階（７）
  • 大技小技を的確に使い分ける
• その他
  • 自分が打球していないときのポジショニングと打球準備
  • フットワークに連動したラケットワークと上半身だけでのラケットワークの切り替え